男性管理職のメンタル不調が深刻化?

一般社団法人日本産業カウンセラー協会は、仕事や家庭などに関する悩みについての電話相談「働く人の悩みホットライン」、および対面による相談の2018年度受付件数を取りまとめをおこないました。

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相談は電話・対面合わせて1万件を超えており、相談形態別にみると、対面が5313件、電話が5058件となっています。

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いずれも40歳代からの相談が最も多く、男女ともに、40台を頂点に30代〜50代の相談が7割を占める結果に。
また、「メンタル不調・病気」の相談は、男性が女性の2倍で、40歳代が最も多くなっており、メンタル不調の悩みの約1/4を40歳代の男性が占めています。

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これらの結果から、中間管理職にあたる世代の男性で、悩みを抱える方が多くなっている現状があると言えそうです。

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また、電話による相談内容の内訳をみると、仕事に関することや人間関係、職場環境など「職場の問題」が43.4%に上っています。その中には、セクハラ・パワハラ等のハラスメント問題ももちろん含まれているでしょう。

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これまで会社に貢献してくれた、また、これからますますがんばってもらいたい40歳代の社員たち。
その40歳代の社員が多くの悩みを抱えている現状に対し、会社ができること。

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まずは、日常のコミュニケーションを大切にすること。
日々の「ありがとう」の言葉、認める言葉を大切にすること。

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また、いざという時に話を聞いてもらえる相談窓口を設置・アナウンスしておくこと。
そして、社員が安心して相談できるよう、相談者の秘密は守られることをアピールすることが必要です。

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メンタル不調や休職、退職といった残念な結果を招くことなく、社員が安心していきいきと能力を発揮できる環境
を整えていきたいものです。