どこまで行くのか年金不信・・・社労士にもっとやれることはないのかなぁ〜?

 昨日は、1歳7ヶ月の長男が1歳6ヶ月健診を受けてきました。すくすくのびのびと成長する姿に毎日癒されています。ただ、先生にむし歯を指摘されたようで、「はぁ?もうむし歯かよ!!」と思わず言ってしまいました。親の責任をしっかり果たさねば・・・。

 

 さて、2/6(水)と2/7(木)の日経新聞より年金について記事を紹介します。

 

−年金訂正で税取りすぎ、4万人に可能性・社保庁、返還へ−

 社会保険庁は6日、年金保険料の納付記録を訂正した受給者約4万人から源泉徴収で税金を取りすぎていた可能性があると発表した。記録を訂正し年金の未払い分を一括支給した際に、本来ならば年金所得を複数年に分けて課税すべきものを単年度の所得として計算したため、単年度の所得額が大きくなり税額が膨らんでしまったという。同庁は実態調査を急ぎ、取りすぎた税金を今後支給する年金に上乗せして返還する方針だ。

 この問題は今年1月に、社保庁が国税庁からの指摘を受けて調査した結果、判明した。

 社保庁は1966年以降、所得税法に基づき、受給者の年金から所得税分を源泉徴収し国税庁に納めている。65歳以上の年金受給者で年金額が年間158万円を超えた場合は、原則として雑所得として課税対象になる。今回の4万人のケースでは受け取った年金額を単年度で計算せず、複数年に分ければ、税金をとられずにすんだ人も含まれている可能性もある。(6日記事終了)

 

−「ねんきん特別便」発送再開、記録漏れ探しの手引書同封−

 年金記録漏れを注意喚起する政府の「ねんきん特別便」が6日、再出発した。昨年末から誰のものか分からない「宙に浮いた年金記録」の持ち主とみられる年金受給者に送り始めたが、「記録漏れに気づきにくい」との批判を受け、新たに漏れた記録を探すための手引書を同封した修正版を、まず20万通を発送した。ただ、漏れた記録の加入期間などは記載しないままで、どこまで効果が上がるかは未知数だ。

 同日から発送した20万通には初めて記録漏れの探し方の手引を同封。既に送付済みの108万通についても送り直す。(7日記事終了)

 

 年金はどこまでズサンに扱われているのか・・・、社会保険庁では年金加入記録の問題が発生してから退職者が後を絶たないと聞きます。徴収した保険料を横領してしまうような輩もいて社会的に肩身の狭い思いをしていることも理解できます、しかし、こういった大きな問題にこそ、何が大事であるのか?なぜ今すぐやらなければならないのか?意志を統一し、逃げず恐れず熱意を持って取り組み、行政庁としての真価を発揮してもらいたいものです。

 

 この年金記録問題が発覚して以後、人件費や印刷・郵便代にいったいいくらのお金がかかっているのでしょうか?その費用は、結局のところ保険料か税金から出ていくのでしょうから、もっと情報公開をして欲しいと思っています。

 

 1/29から、社会保険労務士が「ねんきん特別便」の無料相談に応じることになっていますが、特に今送られている特別便は、未統合の加入記録がある可能性が非常に高い方々を対象に送っています。未統合の記録を把握していない社会保険労務士は、結局のところ「電話で確認されたほうが良いですよ。一度社会保険事務所で確認したほうが良いですよ。」と言わざるを得ないのが現実です。

 

 社会保険労務士の社会的な役割としても、今、真価を問われているかも知れません。