嬉し楽し、経営革新計画と年金

 今日は、二つのうれしい出来事がありました。

 

 一つは、個人での開業からお手伝いしていた製造業の事業所で、新商品の開発をもとに経営革新計画の承認を得ることができたことです。

 

 この計画の承認により、低利の融資や補助金、特許申請料の減免等を受けることができること以上に、会社の得意分野を洗い出し、新しく目標を立てチャレンジする機会を持てることが、なによりもメリットであると思います。

 

 どんな仕事にも言えるのですが、同じ仕事を毎日繰り返していては面白くないし、自分の成長がそこでストップしてしまうことが怖いです。今回、経営革新計画の承認申請という、またとない仕事をさせていただけた社長様に感謝感謝です。本当にありがとうございました。

 

 開業から法人化、そして今日に至るまでその社長の苦労を見てきました。社長も含めて5人の会社ですが、申請のきっかけとなった新商品は、開業して間もない頃に、社長の思いつきで作ったボール紙の試作品でしたが、まさかそれで計画の承認を得ようとは・・・。社長の現場で培った経験の深さと発想力・ひらめきに感服いたします。

 

 これからももっともっと新しいことにチャレンジしたい、させていただきたいと思います。そのためにもアンテナを高く広くはりめぐらさなくては・・・。

 

 さて、もう一つは、約一年前にある会社を退職した高齢者の方が、その頃もらうことができなかった年金を、最近になってもらうことができるようになったという知らせが聞いたことです。

 

 ご存知の方も多いと思いますが、老齢年金をもらうためには25年間年金に加入している必要があります。(他にも特別な条件がありますが・・・)

 

 その方の退職に当たって、ご家族から年金について相談を受けました。実は、若い頃ガムシャラに仕事をしていて、毎日の生活に必死で年金のことなんかまったく考えている余裕がなかったため、ほとんど年金に加入していないなかったとのことでした。そうはいうものの年金には救済される条件もあるため、もらえないはずはないと思い、その方に代わって社会保険事務所に通いましたが、どうしてもあと数ヶ月加入期間が足りないというところで調査は終了してしまい、結局お力になることができず心残りでした。

 

 なぜもらえることになったのか?ご家族に聞いてみました。きっかけは、その方が若い頃に働いていた会社の同僚と再会し、たまたま年金の話題が出たことでした。『私は年金をもらえているのに、なんでもらえていないの?おかしくない?しっかり聞いてみた?』と言われ、また家族の薦めもあり社会保険事務所に行ってみることにしました。最初は、やはり一年前と変わりがありませんでしたが、一緒に働いていた同僚のことを話し、そしてその同僚の証言を得られるなら可能性はありますね?ということで、実際、同僚に証言してもらい、もらう条件の年数を満たすことができたとのことでした。

 

 社会保険労務士は、確かに年金について少なからず勉強した専門家です。今回は、その人の人生とそこに関わってきた人々が絡み合う年金の奥深さを知ることができましたが、それにもまして、よくもまぁこんな複雑で無責任な制度を作ったものだな〜と感心するやらあきれるやらでした。

 

 今日の静岡新聞夕刊にも、さかのぼり未払い年金を2,800万円もらうことになった96歳男性のニュースが載っていました。年金の混乱は果たして何処までいってしまうのか?

 

 『年金』については今後もこつこつと勉強を重ね、少しでも皆さんのお力になれるように経験を積みつつ、行方を見守りたいと思います。