従業員の味方?経営者の味方?

 昨日お目にかかったある企業の経営者の方から、いきなりこう言われました。

 

「山口さんの立場は、従業員の味方でしょう?」

 

「え?」と、ちょっとびっくりしました。

 

その会社の顧問社労士さんがいつも従業員の立場でものをおっしゃるのか、はたまた私に向かって試しにそうおっしゃってみただけなのか。

 

 自分を考えてみると、「経営者の味方」とか、「監督署の味方!?」とか、「従業員の味方」とか、そういう判断基準はありません。どうやったら会社が良くなるか、うまくやっていけるのか。こう言うとなんだか「きれいごと」のように聞こえるかもしれませんが、やっぱりそれが大切です。そしてそのためにはもちろん、経営者の方の意向もうかがって大切にし、また法律をないがしろにしては会社のためにならないし、もちろん働く人達の立場や気持ちも考え・・・そう、やはり「経営」「法律」「人の気持ち」です。

 「○○の味方」という判断基準では、結局お客様に対しての自分の役目が果たせない、そう感じます。「法律」「経営」「人の気持ち」、この3つのバランスをあくまで大切にして、それを経営者に納得していただけるようにご説明していきたい、それは会社の外にいるからこそ見える、言えること・・・「従業員の味方でしょ」と唐突に言われ、改めてそう思いました。