統計のウソ、ホント

 厚生労働省の統計、というと、とっても信頼性がある感じがしませんか?

 

 今日は、「企業の私傷病休業」についての調査結果を目にしました。

 調査時期は今年の1月。

 私傷病の社員が増えていると見ている企業が規模計(いろいろな規模の企業の平均)で3割、増えているのは身体関係で13.2%、メンタルヘルス関係で36.0%。まあ、このあたりは納得、ですが、「エッ!?」と思ったのが「死傷病休業者への賃金の支払い」の部分。

 50名以下の企業でも、32.6%もの企業が傷病手当金以外の賃金を支給している、そしてその金額も月額28.5万円だというのです。

 「え〜ほんと?」

 確かに私傷病休業中も賃金を払う会社は有りますが、50名以下規模でこの数字は私の実感とかなり違います。(数字が大きすぎる)

 でも、その調査の有効回答率を見て納得。回収率が13.6%だったのです。おそらく、設問に答えやすい企業が答えている、との予想がつきます。

 

 いろいろなところで発表される統計、鵜呑みにするわけにはいきません。けれど、実際調査した結果ですから、「ほんとう」の数字です。

 ウソでもあり、ホントでもある。そこのところを承知した上で統計を見る、ということですね。