「派遣業」って簡単に思われているが、実は難しい・・・

 夏の暑さもお盆までと言いますが、確かに朝方は涼しさを感じるようになってきましたね。皆さんも気温の変化に体調を崩さないようお気をつけ下さい。

 

 今週の月曜日、自然の強さを感じるものを見ました。毎朝通勤する道に一本だけとり残されたように立つ大きな木があるのですが、虫が湧いてしまい本当に全ての葉っぱが食べつくされ、このまま朽ち倒れてしまうんだな?なんだか寂しいなぁ・・・なんとかならないかなぁ・・・。と思っていたのですが、なんと!夏休み明けの月曜日に通るとしっかりと葉が芽吹いていました。今朝には、もうすっかり葉を見せ、こちらもとても良い気分になり元気をもらいました。

 

 お盆休みに3日間川に遊びに行ったのですが、自然に触れるたびに成長する2歳の長男を見ていて、本当に自然の与える影響力・凄みを感じました。自然を大事にしなくては・・・。エコ!さて何から始めましょうか?

 

 さて、今朝はasahi.comより派遣の記事を紹介いたします。

 

−警備に違法派遣、事業許可取消し 中堅オールテイク(H20.8.20asahi.com)− 

 厚生労働省は20日、中堅の人材派遣会社「オールテイク」(仙台市)に対し、9月30日付で派遣事業の許可取り消し処分をすると発表した。禁止されている警備業務に同社の契約スタッフを派遣していた労働者派遣法違反で今年4月に罰金刑が確定したため。派遣事業の取り消し処分は3例目という。

 同社は92年設立で、06年度の売上高は89億円。派遣事業所は東日本に15カ所あり、派遣労働者は製造業を中心に約2400人。

 厚労省は、事業所がある地域のハローワークに特別相談窓口を設置。従業員や派遣労働者に職業紹介を行うほか、必要に応じて個別の求人開拓も行う。オールテイク社は、同業他社などに派遣労働者の受け入れを求めている。 (記事終了)

 

−オートバックス、「派遣」に直接指示 労働局が是正指導(H20.8.20asahi.com)−

自動車用品大手「オートバックスセブン」(東京)が兵庫県尼崎市の店舗で、カーオーディオなどを製造する複数のメーカー系の販売会社の「ヘルパー」に対し、直接指示・命令する権限はないのに、商品を販売させていたことがわかった。兵庫労働局は、職業安定法(労働者供給事業の禁止)に抵触する疑いがあるとして、オートバックスと各メーカー系販社を是正指導した。

 ヘルパーへの直接指示・命令をめぐる是正指導は、昨年以降、家電量販業界で相次いでいる。人件費削減が目的とみられ、今回の是正指導で家電以外の業種にもヘルパーに対する不当行為が広がっている実態が浮き彫りになった。

 関係者によると、オートバックスは今年3月、各メーカーの販売会社が人材派遣会社を通じて雇った複数のヘルパーを、尼崎市内の店舗に受け入れた。各ヘルパーは派遣会社との間で、客に対してそれぞれ特定のメーカーが製造するカーオーディオやカーナビゲーションなどの説明をする契約を結んでいた。

 ヘルパーに直接、指示・命令できるのは販売会社と人材派遣会社だけだが、オートバックスはヘルパーに自社の従業員と同じ制服を着るよう要求。社名入りの名札をつけさせたうえで、各ヘルパーが本来受け持つべきメーカー以外の商品も客に売るよう指示していた疑いがあるという。

 兵庫労働局が同月、同店などを立ち入り調査。この店にヘルパーを監督する責任者を配置していなかった疑いがある各メーカー系販売会社とともに是正指導した。

 朝日新聞の取材に対し、オートバックスセブン経営企画室の担当者は「ヘルパーの存在は認識していたが、労働者供給事業に関する認識が徹底していなかった。今後はメーカーと販売支援について十分な事前確認をしていきたい」と話している。(記事終了)

 

 最近は日雇い派遣をはじめ派遣に対する逆風が吹いているようです。規制緩和が繰り返され、あらゆる分野への派遣が可能になりました。そのおかげで派遣会社が乱立し、法律をはじめいろいろなルールが理解されないまま、とにかく頭数を集めて必要な労働力を安易に派遣しそれを利用する。

 

 記事に出てきた会社はそれぞれ大きな会社ですから、社労士をはじめ専門家も関与していたことでしょう。コンプライアンスが重視されている時代になんだか残念な気持ちです。

 

 特にオールテイクの記事については、約2400人が働いているとのことで、この派遣会社を頼りに働かれている方はとても不安に感じていることでしょう。顧問先の派遣会社にも注意を呼びかけ、必要であれば改めて研修なり開き経営者・管理者を始め知識を深めていきたいと感じました。