「高齢者雇用シンポジウム」を見て、得られた言葉

 夕方、 「高齢者雇用フェスタ2008」の公開シンポジウム「どう活かす“現役力”」を見ました。(と言ってもテレビでですが。)

 このシンポジウムは10月2日に東京でおこなわれたもので、慶應大学教授の清家篤さんなど4人の方々がパネリストになっていらっしゃいました。

 

 その中で、最後のまとめでパネリストの1人である作家の荒俣宏さんがおっしゃっていたことが、私には非常に印象に残りました。

 

 「高齢になるといろいろ具合の悪いところも出てくるが、一つ絶対的に有利なことがある。それは新しく何かに取り組むときにすでに40%くらいの土台があることです。」

 

 よく言われる言葉で言い換えれば、それは「経験を積んでいることです」となるのかもしれません。

 けれども、 「土台があることです」 というのは、つまり “単に経験を積むことが大切なのではなく、その経験を自分の糧や自分の判断基準、個性にして次に活かすことができる” と、私はそう受け止めました。

 またこれは、逆を言えば、“それができなければ年齢を重ねることの最大のメリットを活かせない” ともとることができます。

 

 正直を言いますと偶然見た番組ではありましたが、この言葉を得られただけでも得した気分になれた、そんな日曜の夕方でした。