昇給の幸せが続くのは4日間?
「去年は不景気で昇給できなかったけれど、今年はちょっとでも」と、4月の賃金改訂時期に昇給をされた会社もあったことと思います。
昇給をすると、社会保険料も上がるし、残業単価も。
大変なことです。
ところで。
「給料を上げても、がんばって賞与を出しても、社員が喜ぶのはほんのちょっとの間だけ」よくそう言われます。
確かに、そう思います。
けれどそれはあくまで「そんな気がする」のレベルでした。
社員の、昇給したことによる幸せ感は、いったいどれ位 “もつ” ものなのでしょうか?
日経新聞朝刊に「経済教室」という欄があります。
つい先日、そこにちょっと興味深い記事が。
タイトルは「研究進む『幸福の経済学』」
政府が、国民の「幸福度」を表わす新たな指標を開発し、その向上を目指す云々、という記事、
要するに ≪所得が高い=幸せ?≫ という内容です。
そこに、この「昇給の幸せはどれくらい “もつ” のか」 についての、1つの答えを見つけました。
4日・・・。
大阪大学の教授2人による研究で、幸福に影響する事象による幸福度の変化は、4日程度しか持続しないことが明らかになったそうなのです。
4日、ですか。
たった4日、と思う反面、そんなものだろうな、と、妙に納得してしまいました。
がんばってたくさん出しても、昇給の幸せ感は4日で無くなってしまう。
だからこそよけいに、金額だけに頼った給与・賞与の払い方では経営者が期待する成果は出ない・・・。
昇給を最大限に活かす、
やっぱいここにも、経営者の工夫が必要ですね。