雇用調整助成金の事業所調査を実施してみました!!
昨年来、利用件数が最も多いであろう助成金として『雇用調整助成金(中小企業緊急雇用安定助成金)』があることは、新聞報道等もあり皆様よくご存知のことと思います。
景気後退に伴う売上減少によって、余剰な労働力=従業員を『休業』させる場合に発生する休業手当の一部を補填するもので、当事務所でも、顧問先に限らず多数のお問い合わせをいただき、ご相談から申請のお手伝いをさせていただいてきました。
景気の底を脱したのか、厚生労働省発表の統計結果(別紙参照)でも利用件数の減少傾向が確認できます。
さて、そのような状況の中で、当事務所でご支援させていただいた事業所様に関して、現在どのような状態にあるのかH22.7.27に電話にて聞き取り調査を実施してみました。(突然お電話させていただき大変失礼いたしました。お忙しい中快くご対応いただきましてありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。)
最近ご相談いただき休業を開始した事業所様を含め、数十社(製造業が7割)の支援をさせていただきましたが、聞き取り調査時点で休業を継続されている事業所様は、そのうち6割でした。
休業を終了している事業所様のほとんどが昨年ですでに終了していました。
理由は、
・仕事が出てきた(残業はさせるほどではないが、休ませなくてもよい程度。が多い)
・手続きが面倒
・モチベーションが下がった(不良も増えたので・・・)
・従業員を減らした
といったものでした。残りの事業所も今年3〜4月で終了しています。
また、現在休業を継続している事業所様でも、
・休業計画は出しているが実際に休業させていない
・休業日数は以前と比べてかなり減っている
・事務は休ませるが現場は仕事があるから休業させない
・休業させる一方で出勤した日は残業あり又は休出してもらうこともある
といった状況でした。
業界や製造物等によって分かれるところですが、全体的に仕事量は回復しつつあり雇用調整(休業)も減少しているようです。
自社を取り巻く状況が1年前2年前と比べガラリと様変りしてしまい、経営判断に迷っていらっしゃる事業所様も見受けられます。迷って当然です。しかし経営者としては茫然自失、他力本願、世の中任せになってしまっていてはいけません。持っている資産(技術力や人材等)を再評価し、置かれている状況をしっかりと分析し、過去の成功体験に捉われず、何ができるか?今だからできること今しかできないことに、一つでも小さなことでも毎日チャレンジしていただきたいと思っています。
助成金以外のことでも、ご心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。