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社内コミュニケーションの改善

「コミュニケーション」は、「コンプライアンス」と並んで、今、企業にとって最も重要なキーワードだと言えるでしょう。社内コミュニケーションを大切なものだと考えない経営者は、まずいらっしゃいません。
なぜ今、こんなにコミュニケーションが重要視されているのでしょうか。


要因【1】 コミュニケーションが悪いと仕事がうまくまわらない
経営者と従業員のコミュニケーションが悪いと、経営者の考えや判断のよりどころにすべき方針が従業員に伝わりません。そうなると従業員は自分の基準で判断して行動することになりますから、どうしても独りよがりになってしまいます。つまり仕事の効率が悪くなるわけです。
また、経営者の皆さんがよく口にされる「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」の大切さ、この「ホウレンソウ」こそ、まさにコミュニケーション以外の何者でもありません。

ホウ・・・報告すべきことを、報告すべき人に正確に伝える
レン・・・連絡すべきことを対象者に漏れなくわかりやすく、かつ簡潔に伝える
ソウ・・・タイミングよく、適切な人に相談する

どれが欠けても、業務に大きな支障が出てしまいます。「ホウレンソウ=コミュニケーション」、やっぱり大切です。

要因【2】 コミュニケーションが良いと社内のモチベーションが上がりやすい
会社全体で積極的に仕事に取り組んでいくためには、モチベーションを上げることが重要です。そして社内での良好なコミュニケーションは、モチベーションアップの大きな要因になります。
例えば仕事でいい結果を出せたとき、それを認め合うやり取りがあれば次の仕事や次のステップへの意欲も大きくなります。また仕事に行き詰まったときも、周りからの励ましや助言があったり、上司や仲間とやりとりをすることによって新たなアイデアを思いついたり気分転換ができる、そんなこともよくあります。

要因【3】 コミュニケーションに苦手意識を持つ人が増えたからこれではマズイと思われ始めた
お客様の会社に行ってびっくりするのは、みんながみんなパソコンに向かって1人で作業をしている、そんな事務所が多いということ、つまりコミュニケーションの相手はパソコンです。これでは人と接する機会が減ってしまうのもあたり前です。
また、工場の中でも、ラインで従業員が黙々と作業をしています。おまけにこの頃は工場内に外国人労働者も増え、話をしたくても言葉が通じません。事務所でも、工場でも、こんな状況を見かけると、「コミュニケーションは苦手」という人が増えるのは当然のなりゆきだなあ、と思ってしまいます。
コミュニケーションに苦手意識があると、自分でやり取りの機会を余計に少なくしてしまいがちです。例えば直接やり取りしなくてもメールでも用件は伝わりますが、メールの文章に要件にプラスして自分の思いや相手への心配りを加えるのは達人の技、凡人は要件伝達で終わってしまいます。こうなると余計に「いい人間関係」を作ることがむつかしくなってしまいます。「いい人間関係」ができていないと、仕事の面での協力が得にくくなります。そしてそれだけでなく、仲間を持つことによって大きくなる会社への帰属意識を持てず、これは「定着」という点でも大きなマイナス要因になってしまいます。
会社の中の仕事をうまくまわす、モチベーションをアップさせる、定着率を良くする・・・社内コミュニケーションがよくなれば、会社の問題の80%は解決すると考えます。
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